FreeBSDインストール – その1

サーバとするマシンの電源を入れて、前準備で作成したCD/DVDをドライブに入れます。

メディアのブートローダがうまく立ち上がれば次のような画面が表示されます。

WS000000_1

そのまま放って置くとインストーラが起動します。FreeBSDのインストーラは「sysinstall」と呼ばれるプログラムで、キャラクタベースのメニューから対話形式でインストールを進めていきます。sysinstallはインストール終了後も使用する事ができます。

まず初めに国を選択するメニューが表示されます。

国選択

国選択

日本人なら「Japan」を選択しましょう。Japanは上の方にあるので、カーソルキーを使用して項目を上に移動させます。

「Japan」を選択中

「Japan」を選択中

Japanを選択中(青で反転)なのを確認してリターンキーを押してください。

次にキーボードタイプ(Keymap)を指定するメニューが表示されます。

キーボードタイプ選択

キーボードタイプ選択

一般に言われる日本語キーボードは「Japanese 106 keymap」を選択します。国選択で「Japan」を選択していればデフォルトで青反転しているはずなので、リターンキーを押してください。

万が一他のタイプのキーボードを使用している場合は、メニューから該当するキーボードタイプを選択してください。間違って選択すると、キー入力で不都合が出ますが、慌てなくても大丈夫です。

ここからsysinstallのメインメニューとなります。

sysinstallメインメニュー

sysinstallメインメニュー

この前の段階でキーボードタイプを間違った場合は、「Keymap」を選択して再度設定を変更する事ができます。

特に変更がない場合は「Custom」を選択してリターンキーを押します。

Customを選択

Customを選択

Customはインストール動作について任意に設定を行うインストール方法です。

Customメニュー

Customメニュー

まずはオプション設定からはじめます。「2 Options」を選択してリターンキーを押してください。

Optionsメニュー

Optionsメニュー

OptionsはインストールするOSに対するオプションを指定するものです。特に修正の必要は無い場合は「Q」(大文字小文字は問いません)、を押してCustomメニューに戻ります。

おいらはエディタがeeだと使い辛いので、いつもviに変更します。

変更箇所までカーソルで移動してリターンキーを押す

変更箇所までカーソルで移動してリターンキーを押す

現在の内容が表示される

現在の内容が表示される

「ee」の部分をviに変更してスペースキーを押す

「ee」の部分をviに変更してスペースキーを押す

のような操作を行います。「Editor」の部分が「/usr/bin/vi」に変わっていることを確認してください。

次に「3 partition」を選択してリターンキーを押します。

partition Editorはディスクのパーティションの設定を行います。

partition Editor

partition Editor

今回は

  • サーバのHDDは1台
  • HDDはまっさらな状態で、全部をFreeBSDに割り当てる

という条件で設定を進めます。メニューではスライス(パーティション)を切ったり、既存のスライスを削除したり、スライスのタイプを変更したりとインストール先のデバイスに対して色々な操作ができるようになっていますが、今回は限が無いので割愛します。

まっさらなHDDなら、Partitionメニューが表示された段階で、空いている部分の情報だけが表示され、青色で反転されているはずです。

この状態から「A」キーを押して全部割り当てとします。

「A」キーを押して全て割り当てとする。

「A」キーを押して全て割り当てとする。

上記のようにDescにFreeBSDと表示されているスライスが割り当てられています。若干unusedの部分が発生しますが、これは気にしないでください。「Q」キーを押して確定させます。

この後スライスを作成したHDDにブートマネージャを組み込むかどうかを聞かれます。

ブートマネージャインストールの問い合わせ

ブートマネージャインストールの問い合わせ

複数のOSを入れていて、起動時に選択する必要がある場合はブートマネージャを導入する必要があります。おいらは一応入れておく事にしているので「BootMgr」を選択していますが、今回は切り替えの必要は無いので「Standerd」を選択しても構いません。

選択したらスペースキーを押してCustomメニューに戻ります。

次に「4 Label」を選択してリターンキーを押します。

Label Editor

Label Editor

Label Editorは先程確保したスライスをどのように分割し、分割したものをどこにマウントするのかを指定します。

FreeBSDではスライスから必要な容量分を予め確保しておき、各々のマウントポイント、例えば”/”(ルート)”とか”/var”とかがマウントポイントになりますが、ここにマウントして使用します。

FreeBSDでパーティションを切る必要があるマウントポイントは

マウントポインタ 用途
/ ファイルシステムのトップ(ルート)
swap スワップ(補助記憶領域)
/var ジャーナル等のログや一部アプリケーションのデータ保存用
/tmp 一時保存ファイル用
/usr アプリケーションやユーザランドに使用

となります。上記以外にも別途パーティションを確保してマウントするということも可能です。例えばシステムの性質上、各ユーザのホームは”/usr/home”に作成されます。

ユーザアカウントが”hogehoge”さんなら、そのユーザのホームディレクトリは”/usr/home/hogehoge”になるという形です。この部分を”/usr”とは別の領域にしたいという場合は”/usr/home”に対して領域をマウントするよう設定すればいいわけです。

この考え方はUnixのシステムに不慣れな方だといまいち理解に苦しむ部分だと思うのですが、分割する事により他の領域の影響を受けにくくする(容量溢れ)とか、容量が足りなくなったら他のデバイスの領域をマウントするように変更できるとか、NFSを利用して他のサーバ上にある領域をマウントしちゃうとか、これはこれで便利な側面もある訳です。

もっとも、最近のLinuxディストリビューションでは初心者向けにswap以外の領域を切らず、単一スライス上に全て用意するモードのあるインストーラ(SuSEとか)ケースもあるようですが、特にこれでも問題はありません。マウントという概念を知っていれば、特定のマウントポイントに別のスライスの領域をマウントさせることも可能な訳です。

この辺はサーバをどのように使用するのかなどで変わって来ると思うので、それに応じて変えていくしかありません。

また、FreeBSDのディレクトリ構造についてはFreeBSDハンドブックの3.3章以降が詳しいようですので、そちらを参照していただくとして、Labelメニューの操作を継続する事にします。

どこにどの程度の容量を割り当てるかという部分は、前述の通り悩みどころではあるのですが、Label Editorは自動で割り当てを行ってくれる機能があるので、「A」キーを押します。

自動割当を行ったところ

自動割当を行ったところ

上記はHDDを20GBとメモリを1GB割り当てているVMゲストでの自動割当の例です。最近の自動割当だと”/var”も良い感じで割り当ててくれるんですね。

MySQL辺りがデフォルトで”/var”にDBを切ったりするようなので大きめに取る必要がありますが、起動オプションで変えることも出来ますし、特に気になる点も無いので今回はこのまま行く事にして「Q」キーを押してLabel Editorを終了させ、Customメニューに戻ります。

次に「5 Distributions」を選択してリターンキーを押します。

ディストリビューション選択メニュー

ディストリビューション選択メニュー

Distributionsではどのような内容でFreeBSDをインストールするかを選択します。

おいらはバイナリもソースコードも全部欲しいので「4 Developer」辺りを選んでいます。ソースコードは必要ないと思われるかもしれませんが、カーネルをカスタマイズしたり、SA(セキュリティ・アドバイザリー)に対応するためにはソースコードが必要になります。(昔はX-Developerとかもあったと思うのだけれど、どうなったんだろう)

ですので、カーソルキーで「4 Developer」を選択状態にしてからスペースキーを押します。

カーソルキーで「4 Developer」を選択してスペースキーを押す。

カーソルキーで「4 Developer」を選択してスペースキーを押す。

次にインストールするドキュメントの選択を求められるので、必要な言語を選択肢スペースを押します。

ドキュメントの選択

ドキュメントの選択

選択した場所でスペースキーを押すと、横の[ ]が[X]のようになります。これで該当言語が選択された事になります。

日本語なら「ja」を選択してスペースキー

日本語なら「ja」を選択してスペースキー

必要な言語を選択し終わったら、TABキーを押して選択を終了(下のOK/Cancelにフォーカスを移動)させ、OKが選択されている事を確認してからスペースキーを押してください。

次にPorts collectionをインストールするかどうかを聞かれます。

Ports Collectionをインストールするかどうか

Ports Collectionをインストールするかどうか

本来ならアプリケーションの類はソースコードを取得して自分でビルドするべきだと思うのですが、環境が整っていないとか、コードがOSに合っていないとかでうまくコンパイルできない事もあります。

Ports Collectionはソースコードの取得を行いFreeBSDの環境に合わせてソースなどに手を加え、必要なライブラリが足りなければそれも取得して、コンパイルを行いインストールするといった手順を記したスケルトンをさします。

この仕組みはかなり強力で、portupgradeといったツールを使用することによりアプリケーションのアップグレード等も簡単に行う事が出来ます。コンパイル済みのものをインストールできるPackagesもありますが、ぜひPorts Collectionを利用してみてください。「Yes」を選択すればPorts Collectionがインストールされます。

あとはスペースキーを押してDistoribution選択メニューに戻ったら、「<<< X Exit」を選択してスペースキーを押し、Customメニューに戻ります。

次に「7 Commit」を選択してスペースキーを押します。「6 Media」という項目が残っていますが、これはインストールメディアを選択する項目で、現在はCD/DVDメディアからインストーラを起動していますから、変更する項目が無いので飛ばします。

Commitを選択すると最終確認のメッセージが表示されます。

最終確認

最終確認

「Yes」を押すと、これまでの設定でインストールが開始されるので、何か変更がある場合は「No」を選択してCustomメニューに戻ってください。

「Yes」を選択するとインストール作業が進行していきます。

インストール進行 - その1

インストール進行 - その1

インストール進行 - その2

インストール進行 - その2

インストール作業が終わるとシステムの設定を行うかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。

システム設定を行うかどうかの確認メッセージ

システム設定を行うかどうかの確認メッセージ

必要な設定がいくつかあるので、「Yes」を選択してスペースキーを押してください。万が一「No」を選択してしまっても、システムの設定は後からsysinstallコマンドを実行する事で行えますので、あわてなくても大丈夫です。

長くなったのでその1はこれでクローズして、その2に続きます。

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