MacPro A1186(2006) – OS X 10.10 Yosemiteから10.10.2へのアップデート

以前、「MacPro A1186(2006) – OS X 10.10 Yosemite」で初代MacProにYosemiteをインストールする方法を記事にしましたが、10.10.2へアップデートすると起動不能になるそうです。

回避方法が公開されていますので、その説明です。

作業手順として提示したMacRumors.comの「2006/2007 Mac Pro (1,1/2,1) and OS X Yosemite」によると、Yosemite 10.10.2アップデーターを適用すると、「/usr/standalone/i386」に配置した「boot.efi」が消されてしまうらしく、これにより起動不能に陥るようです。

そこで、同手順書に記述してある「PikeYoseFix」を導入します。

PikeYoseFixとは

ざっと見た限り、OS X終了時に「boot.efi」を復元すると言う動作をするようです。

これにより、10.10.2アップデーターで「boot.efi」が消されたとしても、再起動時に「PikeYoseFix」が「boot.efi」を復元するので、再起動後も問題なく動作するようになると言う事の模様。

随分とクリティカルのような気もしますが、元々非対応のハードウェアでYosemiteを動かすのですから、詮索はしない事にします。

なお、「PikeYoseFix」には2種類あるようですが、

  • PikeYoseFix-black.pkg.zip – 背景が黒のboot.efi
  • PikeYoseFix-gray.pkg.zip – 背景が灰色のboot.efi

と起動時の背景色が異なるだけのようですので、お好みの方を使用して構いません。

PikeYoseFixのインストール

手順には色々と書いてありますが、基本的に「PikeYoseFix.pkg」を実行するだけです。

まず、ダウンロードした「PikeYoseFix.pkg」をクリックして起動します。

起動時に

スクリーンショット 2015-02-02 15.21.11のようなウインドウが表示された場合は

スクリーンショット 2015-02-02 15.34.49

「設定」→「セキュリティとプライバシー」を開いて「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」を「すべてのアプリケーションを許可」に変更してから再度実行します。

スクリーンショット 2015-02-02 15.34.07インストーラーが起動したら「続ける」ボタンをクリック。

スクリーンショット 2015-02-02 15.35.05インストール先を変更する必要は無いのでそのまま「インストール」をクリック。

スクリーンショット 2015-02-02 15.35.19お使いのパスワードを入力して「ソフトウェアをインストール」をクリック。

スクリーンショット 2015-02-02 15.35.41「インストールを続ける」をクリック。

スクリーンショット 2015-02-02 15.35.54インストールが完了したら「再起動」ボタンをクリックしてMacProを再起動させます。

特に普段と変わりなく再起動が行われ、OS Xが起動すると思います。

Yosemite10.10.2へのアップデート

後は普通にOS Xのアップデートを行ってください。

スクリーンショット 2015-02-02 16.02.50アップデートが完了すると、このように10.10.2で起動するかと思います。

すばらしいですね。Pike氏に感謝!。

== 2015.04.15 追記 ==

Yosemite 10.10.3へのアップデートも問題ありませんでした。

コメント

  1. […] 別エントリーで回避策を説明していますので参照してください。 […]

  2. YOSEMITE より:

    こんにちは。またしても有益な情報ありがとうございました。
    無事に10.10.2へのアップデート後の起動が可能となりました!

    「PikeYoseFix」で導入されるboot.efiは、「MacPro A1186(2006) – OS X 10.10 Yosemite」の記事でも出てくるboot.efiと同じもののようで、タイムスタンプが2014/11/3 19:45、311,808バイトのファイルのようですね。

    ところで、10.10.0や10.10.1のダウンロードを逸してしまって、10.10.2でないと入手できていない場合は困難かもしれません。御サイトで紹介されている二つの記事の情報を以て、10.10.2インストーラの作成を前提にして、PikeYoseFixの実施と言う方法は難しいようです。
    起動するとやはりカーネルパニックに至ります。

    初期に配布されたインストーラは、基本全て保管するというのがやはり教訓ですね。。。

  3. むくた より:

    コメントありがとうございます>Yosemiteさん

    MacRumors.comの該当記事を見る限り、boot.efiが書き換えられるのはアップデート直後だけらしいので、10.10.2にアップデート済みのインストーラでも同じ手順で大丈夫なのではないかと思うのですが、どうなのでしょう?。

    PikeYoseFix自体も、書き換えられた場合の保険という側面が強いようですし。

    私の環境で10.10.2のインストーラが入手出来るかは分かりませんが、入手できたら検証してみますね。

  4. むくた より:

    >YOSEMITEさん

    10.10.2のインストーラを入手して同じ手順でやってみましたが、うちの環境では問題無くインストール出来ました。boot.efiも書き換えられることは無いようで、起動出来なくなることもありません。

    ですので、作成したインストーラが手順通りに変更できているかどうか確認してみてください。

    # 私の場合は大概はplist辺りの編集ミスのケースが多いです(^^;。

  5. […] PikeYoseFixの適用については「MacPro A1186(2006) – OS X 10.10 Yosemiteから10.10.2へのアップデート」を参照してください。 […]

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